一棟マンションや一棟アパートの売却時の値下げについて

2019/08/07
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保有されている一棟マンションや一棟アパートをいざ希望している高額な売却希望額で売りに出してもそう簡単には売却成立となりません。なかなか問い合わせや内覧希望さえ来ない場合は値下げをしていくしかないですし、交渉段階に入ってもなかなかまとまらない時は値下げを強いられるケースが往々にしてございます。

では一体どのタイミングやどのくらいの値下げをしていくのがあなたさまにもダメージが少なく且つ効果的な営業活動の手助けであったり交渉成立の決め手となっていくのでしょうか。

■一棟マンションや一棟アパートの売り出し時からの売却価格の値下げについて

一棟マンションや一棟アパートを売却しようにもまずは購入希望者さんから内覧希望や交渉希望のアポイントをいただかなくては話が始まりません。

全然、そのようなアポイントが入らないという原因として
・相場より高額
・程度より高額
・(同程度で掘り出し物物件が多数ある)
という見立てが殆どです。

では、どのような感じで値付けや値下げをしていくことが効果的かみていきましょう。

・売出しスタート~3ヶ月程度

相場よりも5%~10%程度高額に売却価格を設定し、値下げ交渉を出来る余地を残した設定でこのタイミングでアポが取れて交渉を本来は成立させたい。

・売出し3ヶ月~半年弱程度

相場と同程度まで値下げをしてみる。
この時点でアポが取れないとしたら囲い込みなどを疑い不動産屋のチェンジも視野に。

・売出し半年以上

物件自体に欠陥や落ち度があり人気がない場合は現実的に売却出来る額まで値下げ。
囲い込みや宣伝手法に難があると考えるならば不動産屋のチェンジ。

■ポータルサイトを意識した売却時の値下げ価格の付け方

不動産売買のポータルサイトなどを見ますと価格帯別に検索が出来るようになっています。
それらを上手く利用することでより多くの購入希望者様に見てもらえる機会が増えるので、それらを踏まえて値引き価格もつけていきましょう。

・端数を98にする

1億円ではなく9800万円に。
5500万円ではなく5480万円にすることでひとつ下のカテゴリに掲載されるので予算1億円や5500万円の購入希望者さんにはお買い得感が出てきます。

・5%⇒10%を気持ちよく値下げ

1%~3%程度小刻みに値下げても市場に与えるインパクトは小さいです。
お気に入り登録などをされている場合もあるのでインパクトのある値下げをし交渉をあなたさま主導権で有利に進めてまいりましょう。

・登録しているポータルサイト全て一斉に値下げ

複数のポータルサイトに物件登録している場合は一度に全て値下げ価格の更新をいたしましょう。
いつ何時ライバル物件に先を越されるか分かりませんのでスピード感も重要です。

■まとめ

出来ることならそのままの初回の売出し売却額でアポや問い合わせが入り交渉時に少しの値引き程度で済ませたいものです。

しかし現実はそう甘くありません。
更にこの先、東京オリンピックが終わり生産緑地問題のあたりで一気に一棟マンションや一棟アパートがダブつく可能性がございます。

そうならぬ前になんとか売却してしまい今度は安値での購入に繋げてまいりましょう。

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