一棟マンションや一棟アパートの売却時は指値を上乗せする

2019/05/12
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一棟マンションや一棟アパートの売却時は必ず指値分を上乗せしましょう。買い主側もそれがわかっていてとんでもない値引き交渉を掛けてきたりします。一棟マンションや一棟アパートの売却定価というものはございません。あなたさまが売却したい価格が定価です。高く売る為にはこれくらい強い意志や確固たる自信がございませんと買い主の交渉術に負けて買い叩かれてしまうことになります。

■相場を調べた上で自分から売却価格を決めてみよう

相場というものはどうしてございますので、同じような条件の一棟マンションや一棟アパートがあったとしたら、それらよりかけ離れた売却価格では流石にお問い合わせすら入りません。

しかし、まずはあなたさま自身で保有されている一棟マンションや一棟アパートの相場を調べることで例えば不動産屋さんや不動産コンサルタントに売却査定額の見積もりを出して貰った際やお問い合わせが買い主さんから入り値引き交渉を受けた際にも自分で調べて付けた売却価格に自信が持てれば安易に上下させる必要はありません。

5社依頼して5社が同じような売却価格の見積もり、あなたさまだけが明らかに低かったり高かったりする場合は何らかの査定ポイントを見逃している可能性が大です。

そうやって人任せ、他人任せで売却価格を決めるのではなく、まずあなたさまご自身で決めることが今後不動産屋さんや不動産コンサルタントと媒介契約する際もパートナーとして一緒に戦える戦友になっていきます。

そして決めた売却価格に10%~20%程度指値用、値引き対処用の金額を上乗せしてしまいましょう。
2億円が希望ならば2億2000万円ほどで様子を見て2億1000万円で売却する。
というような交渉術が必要です。

■弱みを見せないグダグダしない

選択の余地を与えたり、考える時間を多くしたり、こちらがドタバタしてたり曖昧だったり準備不足だと買い主のテンションや勢い、購買意欲はだだ下がりいたします。

100円や1000円の物を売るのとは訳違います。
質問されたり提出を求められたら持ち帰り案件にしないですぐその場で答えられたりお見せ出来るよう資料は全て準備万端にして置かなければなりません。

たまたま忘れてしまっただけでも買い主さんから見たら適当な売り主のレッテルを貼り、まともな交渉をしてくれません。

ちゃんとしたオーナーであればあるほど、その一棟マンションや一棟アパートも良い物件なんだなと感じてくれるもんです。

また、どんなウィークポントを指摘されても跳ね返せるだけの図太い精神力と裏打ちされた理由や帳簿なども用意しておくと良いでしょう。

買い主さんのスキルや媒介している不動産屋さんや不動産コンサルタントの能力にもよりますが上乗せした売却額で相応だと納得させることが高く売る秘訣です。

■まとめ

買い主さん側が指値をし値引きしてくる前提なのがこの業界の風習ですので、不動産投資の最終最後のこの売却時に有終の美を飾るには少しでも高く売却する必要があります。

相続税の支払いや相続トラブル、借金の返済など退っ引きならない理由があるのでしたら売却第一での価格設定となりますが、不動産投資の場合はキャピタルゲインを最重要視し思い切って指値を予め上乗せいたしましょう。

相場よりも高いとしても様々な資料を準備万端で取り揃え買い主の粗探しに全て対処出来ればぐうの音も出なくなり
【この一棟マンションや一棟アパートは価値あるものなんだ】
と錯覚してくれ価値以上で売却出来る可能性も大です。

買い主相場と呼ばれるこの不動産投資業界ですが、売却時にこそあなたさまのスキルや技量が試されます。
ビビらず強気の上乗せ売却価格でまずは買い主の出鼻をくじいて交渉を有利に進めてまいりましょう。

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