一棟マンションの一括売却査定サイトのカラクリを公開

2019/06/30
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一棟マンションや一棟アパートを売却しようと考えた場合、一括売却査定サイトで一度に色々な不動産屋さんや不動産コンサルタントから査定額を集め比較したりしますが、そのまま紹介された業者と契約したりするのはメリットがあるのでしょうか。今回は一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトのカラクリを大公開しますので、その上でご判断くださいませ。

■一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトの儲けカラクリ

ここで言う儲けはイコール、あなたさまの負担となります。
利用料は無料でも宣伝費などに反映されるのが常です。

・定額制

一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトに参加費として毎月定額の料金を支払って業者一覧に掲載して貰う。

多く支払っているほど広告枠としてランキングやおすすめ1位に掲載される。

・アポ歩合制

売却査定に参加した件数を一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトにアポ代行費用として支払う。

1アポ数千円~数万円。

・完全歩合制

売却が成立した場合のみ一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトに歩合として売却成立額の0.5~1%程度や報酬の10%等を支払う。

5000万円の売却価格で契約が成立した場合は…
仲介業者(3%+6万円=156万円)の中から
一括査定サイト(0.5%=25万円 1%=50万円 報酬の10%=15万6千円)へ支払います。

■広告宣伝費を抑え込む為、囲い込みが多くなる傾向も

このように一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトに対してマージンを支払いながら運営をしていく訳ですから、そこの対価として

・囲い込みで両手仲介をする

一括売却査定サイトに対して支払うマージンを埋める為に囲い込みで両手仲介をする場合があり売却が出来ない場合や遅い場合がある。

・広告宣伝費をこれ以上掛けられない

一括売却査定サイトに対して支払うマージンを考えた上で次の動きをしないとマイナスになってしまいますのでこれ以上じっくり時間を掛けて営業せずに値下げ戦略で強引に売却しようとする。

・高額な売却査定額はとりあえずのきっかけ

高額な売却査定額を出されれば人の心理としてやはりその売却額で売れるんじゃないか、ここの業者に頼めば売ってくれるんじゃないないかと期待をします。
あとでいくらでも値下げをすることが出来るので薄利多売のロジックの可能性も。

■まとめ

一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトを利用するならばこのような仕組みやカラクリ、ビジネスモデルも把握し割り切り納得した上でご利用されることをおすすめいたします。

利用は基本無料ですので相場感を調べる探りや冷やかしに使う手もあります。
一棟マンションや一棟アパートの一括売却査定サイトは”探りや冷やかし”も含めてそれでも売却主様と接点をどうにか持ちたいと色々な業者が参加しています。

“探りや冷やかし”であってもちゃんと調べ提案をしたりする訳ですからその分の上手く行かなかった実働分も回収しないといけません。

という訳で結局一括売却査定サイト経由で依頼してしまうとその売却主様に大きな負担が掛かったり今までの分を回収しようとする訳です。

同じカラクリはリフォーム業者や遺品回収業者などの一括査定サイトにも採用されています。
(100万円の請求で実質85万円の実働や商材、一括査定サイトへ15万円のマージン支払い等)

便利な物には裏があります。
一棟マンションや一棟アパートを売却されたいとお考えでしたらこのような世界やビジネスモデルも存在するということを知っておいても損はないでしょう。

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