いくら値下げ交渉ありきだとしても最初から物凄く強気な売値を出して徐々に安くしていることが分かれば購入希望者としてはやっぱり何かあるから売れ残るし結局安くしているんだ…。と勝手なレッテルを貼っていきます。そうならない為の一棟マンションや一棟アパートの売却時の無難な値付け方をお伝えしておきます。
■購入希望者はどうにかして足元を見ようとしてくる
先日、売却価格が安くなれば安くなるほど囲い込みであろうとなかろうと関わった仲介手数料は安くなるとお伝えいたしました。
今の一棟マンションや一棟アパートの購入希望者さんは色々なWEBサイトや書籍にてそうゆう流れが分かっていますのでなんとか高値掴みをせずに足元を見ようと売却側のウィークポイントをあら捜ししています。
・最初の売値を高くして値下げしながら様子見戦略は不信感も
どうしても値下げ交渉ありきの市場ですので最初に10%程度の値下げ幅を上乗せしてまずは市場に出されることが多いかと思います。
中には20% 25%と全く別の条件の一棟マンションや一棟アパートが購入出来ちゃいそうな売値をつけた物件がチラホラと出回っています。
売却出来ればラッキー、値下げしていけばすぐ売却出来るでしょう的な考えで値下げを繰り返していると同じ8000万円でも値下げを繰り返した8000万円の方がチープに感じます。
またなんで1000万円も値下がっているんだろう…と勘ぐられ内覧時に普段はスルーしてもらえるような箇所でも気に触る可能性があります。
・売れなければ値下げ戦略を見透かされてしまう
一棟マンションや一棟アパートの購入経験者や有能な不動産屋さんや不動産コンサルタントがバックについている場合は、チープな出口戦略は直ぐに見抜かれてしまいます。
「値下げているのに売却出来ない」
「値下げているのに内覧希望が来ない」
「もしかしたらまだ値下げが足りないんじゃないか」
「売却査定額が間違っているんじゃないか」
など、どんどん自信がなくなってきます。
売却価格のブレはあなたさまの心のブレを顕すものでもあるからです。
そうなると購入希望者は足元を見てきます。
そして最初の売値からかけ離れた売却価格で買い叩かれてしまいます。
■一棟マンションや一棟アパートの売却時の無難な値付け方は?
まずはあなたさまが保有している一棟マンションや一棟アパートの価値を過小評価も過大評価もしないところから始まります。
そしてウィークポイントを洗い出し、直すなら直す、直さなくても売却できそうなら押し通す等をしっかりと御自身で把握しておきましょう。
いざ、交渉に入ってあれこれ知らないところを突っ込まれますとリアクションで応対しなくてはならず言い負かされてしまい交渉決裂もしくは売却のチャンスを逃したらダメだと焦ってしまい安売りしてしまいます。
その上で周りを見ながら同じような状態や状況の一棟マンションや一棟アパートと同じような値付けをしておけば理不尽な値下げ交渉にはならず、そこそこのきちんと利益が出る売却額で交渉は成功するのではと思います。
購入者側もとりあえず値下げしろと言ってみて値下げしてくれたらラッキー的な要素もあるので前述したリアクション対応にならないよう把握をして自信を持ってそこでは値下げできないという理由をしっかりお話すれば良いだけです。
■まとめ
「需要があるな」
「今イケイケだな」
という市場が右肩上がりの過熱している時は強気の売却価格でも融資先と不動産屋の後押しと素人の購入希望者が多かったので結構簡単に売却出来たのですが今の現状ではやはり落ち着きはじめています。
また市場が右肩上がりになった時は売却価格を吊り上げるのもひとつの手ですので。
今回、一棟マンションや一棟アパートの売却が初めてだ。
というあなたさまは、まず確実に利益や純資産のプラスを出せるところを考えた無難な売値をつけていきましょう。
無難な売値で売却が決まり利益や純資産を積み上げる事が出来ましたら今度はそれを頭金として出来るだけローン残債を減らした状態から不動産投資を始めることが出来れば、次の売却時には今の無難な値付けではなく強気に出れるハズです。