一棟マンションや一棟アパートの購入をするにあたり売却側は希望売却額の約1割程度の値下げ用、交渉用の価格設定をしている事が多いので逆にあなたさまは本来の購入希望額から1割安く提示し交渉をスタートさせてみましょう。いきなりお断りされる可能性もありますが無理してあなたさま自身の購入希望額を譲る必要も合わせる必要もありません。
■大前提として購入しなければマイナスはゼロ
どうゆう意味かと申し上げますと、購入希望者であるあなたさまは購入さえしなければ何も出費がないのでマイナスはゼロです。
しかし売却主側は保有していれば保有しているだけ建物は劣化をし、空室リスクは高まりますよね。
取引額を高くしないと売却主も仲介する不動産屋も儲からないので、なんとかして購入希望者の財布を緩めようとしますが乗らなければ焦るのは売却主側です。
先程の話ですが話を聞いてくれずお断りされたということは
・まだ売却を焦っていない
・強気の売却額で売れると踏んでいる
・景気も安定していて先行き安心
という意図が読めます。
では、話だけでも聞こうとしてきて落とし所を探っているような反応があった場合は…
・売却を焦っている
・調べてみると数ヶ月前から売れていない
・何か大きな欠陥を隠している
などのネガティブ要素が浮かんできます。
そうやってプロファイルしながらあなたさまの土俵に引き込んで交渉を有利に進めていきましょう。
■仲介する不動産屋さんも交渉決裂でゼロ円よりも交渉成立を望む
一棟マンションや一棟アパートは流動性が低いというのを分かっていますから、売却主側は購入希望者が居ると分かるとコノチャンスを逃したら次いつかわからないからと、どうしても成立をさせるような流れを不動産屋さんが仕向けてきます。
こうなったら一気に流れ出しますのであなたさまの望む購入価格に近いもので成立するのではないでしょうか。
この場合も一方的にぐいぐい押すのではなく、あとこの部分だけなんとかならないかと端数を切ってもらったり細かなウィークポイントを並べて個々に減額を示し、これセットでならこのくらいで購入しますので。
と購入者側のこちらも歩み寄った、歩み寄るスタンスを見せれば仲介している不動産屋さんも顔が立つので
「先方もあのようにこっちの意見を汲み取って歩み寄ってくれたからここが落とし所ですよ」
と促してくれるのを何度も見ています。
また嫌な奴だとあなたさまが思われていたらそんなやつに安売りしたくないのが心情。
いいヤツだったら喜んで交渉成立。
というのも何回も売却主側の立場からも見ています。
■まとめ
株やFXのようにチャートや数値を見ながらクリックひとつで売買する投資ならばあなたさまがどんないやなヤツでも関係ありません。
しかし一棟マンションや一棟アパートの購入、不動産投資でより良い物件を安く手に入れ成功したいのであれば100%いいヤツの方が有利です。
何故なら【交渉】という感情が加わる部分があるからです。
この感情を有利に働かせる事でダメだったものがひっくり返せます。
「俺は購入希望者なんだからなっ!」
という偉そうな態度を取って虚勢を張っていますと今度はそこを見抜かれ足元を見られカモられるので本当に気をつけてくださいませ。
今回のお話は1割ほど購入希望額よりも安く値付けて少し引き上げることで落とし所を見つけて交渉を成立させようというテクニックの紹介でした。
これからも一緒に頑張っていきましょうね。