相続税の支払いを早急に迫られている(被相続人の死亡より10ヶ月)場合を除き、今ここで自分が所有している一棟アパートや一棟マンションを売却しなければ後々売れないんじゃないか？と固定観念に苛まれ売り急ぎをしようとする売り主の方や早く実績と報酬が欲しいが為に売り急がせる仲介をしている不動産屋さんや不動産コンサルタントがいます。

その勢いや口車に乗ってしまって相場よりもかなり安く売却してしまい失敗と後悔の念に駆られてしまった方も中にはいらっしゃると思います。
今回は安値での売り急ぎをせずに失敗と後悔のない一棟アパートや一棟マンションの売却成功の鍵やポイントを捜していきましょう!

■一棟アパートや一棟マンションの売却失敗の定義

あなたさまが考える売却希望額、不動産屋さんや不動産コンサルタントが考える売却査定額、買い主が希望する購入希望額。

この3つがイコールならば全てハッピーに収まるのですが、一棟アパートや一棟マンションの売却は基本的には買い主に主導権があり少しでも安く買いたいと値下げ交渉ありきのものとなります。

売り主であるあなたさまが出来るだけ高く(御自身の希望額)で売却したいと考えるならば、予め値下げ交渉分の価格を上乗せしておくか、希望額を押し通せるだけの価値を所有されている一棟アパートや一棟マンションに持たせ買い主側を納得させるかの2点しかありません。

本当は適正価格(相場と呼べる価格帯)で売却出来たものを安く売ってしまうのが失敗であり、それだけの価値しかなかった一棟アパートや一棟マンションを希望額よりかけ離れた査定額や購入希望額を提示されるのは失敗ではなくただの適正価格だったと言えるでしょう。

明確な定価をいうものがない(地価や景気、ニーズなどにより絶えず変動し左右される)ので難しい判断になりますが、【売却希望額が通らなかった＝売却に失敗した】ではございません。

一棟アパートや一棟マンションの売却失敗の定義とは…
【売り急ぎ相場よりも安く売却してしまった】
【不動産屋さんや不動産コンサルタントの言われるがまま安く売却してしまった】
【買い主さんのペースに飲まれて安く売却してしまった】

となります。

■一棟アパートや一棟マンションを安値で売却し失敗しない為の注意点

売却失敗の定義をもう一度確認してみましょう。

【売り急ぎ相場よりも安く売却してしまった】

納税や借金、相続分配などの問題がない限りは売り急ぐ必要が基本的にはないので媒介契約を結んだ不動産屋さんや不動産コンサルタントの意志が働いているならばそこが失敗のポイントです。

【不動産屋さんや不動産コンサルタントの言われるがまま安く売却してしまった】

なかなか問い合わせや内覧までいかないので兎に角値下げをしようとアドバイスされた。
明確な値下げの理由を説明して貰いましたでしょうか。
そこで納得するまで説明を貰うことが必要ですしあなたさまが有耶無耶を飲んだ、不動産屋さんや不動産コンサルタントが説明を有耶無耶にしたならばそこが失敗のポイントです。

【買い主さんのペースに飲まれて安く売却してしまった】

あなたさまが買い主さんと直接やり取りをしていたならば別ですが基本的には買い主さん側の仲介業者と売り主であるあなたさまの媒介契約を結んだ不動産屋さんや不動産コンサルタントの間で交渉が行われます。
経験や知識、場数を踏んでいない不動産屋さんや不動産コンサルタントの場合は買い主さん側の仲介業者に対して理路整然と交渉が出来なくなるので結局値下げポイントを詰められたならばそこが失敗のポイントです。

上記の注意点を見ますとあなたさまと媒介契約をした不動産屋さんや不動産コンサルタントとのコミニュケーション不足であったり信頼感であったり力量を見抜けなかったりという点が安値(本来の価値以下)での売却に繋がっていることがおわかりになりますので、こちらを徹底的にケアして望みましょう。

■まとめ

まずは売却希望額が通らなかったからと言って決して失敗ではない。
ということを念頭に置くことが大事です。

査定や交渉が上手く行かなかった為、適正価格を下回る売却額で手放してしまった時が失敗と言えるでしょう。
適正価格を構成する要素は沢山ございますので今回のブログでは割愛いたしますが、物凄く不安な部分も持っていらっしゃるかと思います。

当メディアを運営しております東京アセット株式会社の不動産コンサルタントは一棟売却歴20年以上の経験を持ち今まで何百棟と売却査定を繰り返してまいりました。
あなたさまが他社様より提示された売却査定額とその根拠にご不安がございましたらお気軽にお問い合わせフォームより査定のご相談を戴けましたら幸いでございます。