一棟アパートの売却は今日出して明日売却成立などという事はよっぽどの土地建物でない限りあり得ません。多くのアパートオーナー様がたゆまぬ努力と準備をして高額売却を成功させていますので是非参考にしてください。
一棟アパートの魅力向上と売却準備
中古の一棟アパートを売却する際、原則として大規模なリフォームは売主が行うべきではないとされています。その理由は、購入希望者が自身の好みに合わせてリフォームやリノベーションを行いたいと考えている場合が多く、売主が行ったリフォームが必ずしも買い手のニーズに合致するとは限らないためです。
また、リフォーム費用を売却価格に上乗せして回収できるとは限らないため、結果的に売主が損をしてしまう可能性もあります。
しかし、物件の魅力を高め、スムーズな売却を実現するためには、必要最低限の修繕と徹底的なクリーニングが重要となります。
必要な修繕
雨漏り:
防水工事が長期間行われておらず、雨漏りの可能性がある場合は修繕を検討すべきです 。売却後に雨漏りが発覚した場合、契約不適合責任を問われる可能性があります。
鉄骨階段の錆や腐食:
鉄骨階段の錆や腐食は建物全体の印象を大きく損なうため、修繕を検討します。錆程度であればペンキ塗装で綺麗になりますが、腐食が進行している場合は補修や交換が必要になる場合があります。
設備の故障:
給湯器、エアコン、水栓など、生活に必要な設備に故障がある場合は修理または交換を検討します。
価値を高める効果的なクリーニング
共用部分の徹底的なクリーニング:
エントランス、廊下、階段、ゴミ置き場などの共用部分は、物件全体の第一印象を左右するため、念入りにクリーニングを行います。
空室のクリーニング:
空室がある場合は、ハウスクリーニングを行い、清潔な状態にして内覧に備えます。
水回りの重点的なクリーニング:
キッチン、浴室、トイレなどの水回りは、特に清潔さが重視されるため、念入りに清掃します。
外壁塗装については、築年数相応の劣化であれば、必ずしも売却前に修繕する必要がない場合もあります。買主が自身の好みで外壁塗装を行う可能性もあるため、事前に買主と相談することも有効です。
売却前に修繕やクリーニングを行うことで、購入希望者に好印象を与え、物件の価値を高めることができます。特に、築年数が経過している物件でも、室内が清潔でメンテナンスが行き届いていることは大きなアピールポイントとなります。
また、リフォームや修繕がされていない状態では、購入希望者から値引き交渉を受けやすくなるため、ある程度の修繕を行うことで、値引き交渉のリスクを減らす効果も期待できます。
まとめ
一棟アパートの売却を考えるのであれば、より高額売却になって欲しいと思いますよね。
いち早く売却、今すぐ売却とスピード重視にするにも価値が無ければ本当に二束三文になってしまったり足元を見られてしまいます。
それらを防ぐ為にはやはり一棟アパート自体を綺麗に保ち価値を見出せる物件にする事が重要です。
いくつかのリフォームや修繕、クリーニング箇所をピックアップしてみましたのでまずはこちらを確認し対応をしてみてください。
これだけで数百万円の値付けが変化する場合が往々にしてございます。